語源
多治見の地名は、永徳3年(1383年)に「多治見郷」と見えるのが古い記録とされます。由来については定説がなく、いくつかの説が伝わっています。
代表的な説としては、仁徳天皇の皇子である多遅比瑞歯別命(たじひのみずはわけのみこと)や、その養育に関わった多遅比部(たじひべ)に由来するという説があります。ほかにも、多遅比がマムシの古名であることからそれに関係する地名とする説、丘陵の上を表す「タチミ」が転じたとする説、土岐川の流れの様子から生まれたとする説、竹の密生地を表す「タシミ」に由来する説などもあります。
このように、多治見の語源は複数の説があるものの、決定的な由来はまだはっきりしていません。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 室町 | 多治見郷 | 永徳3年(1383年)の記録に見える古い表記 |
| 江戸 | 多治見 | 地名由来の諸説が語られるようになる |
| 昭和 | 多治見市 | 昭和15年に市制施行 |
地名の特徴
多治見市の由来は、古代の人名・部民名に結びつける説と、地形や自然環境に結びつける説が併存している点が特徴です。岐阜県内でも、古い地名の成立過程に複数の解釈が残る例として知られています。