語源
上毛町(上毛まち)の町名は、明治以前この一帯が豊前国上毛郡と呼ばれていたことにちなみ、その旧郡名から名付けられました。2005年に旧新吉富村と旧大平村が合併して町制を施行した際、失われていた郡名を町名として復活させた形になります。
「上毛」は読みが難しい地名としても知られます。 一般に「じょうもう」(上野国=群馬県の別称)と読まれる二字ですが、豊前のこの地では**「こうげ」**と読みます。
上毛郡は古代からの郡で、明治22年(1889年)の町村制施行時にも上毛郡西吉富村・南吉富村・唐原村・友枝村が置かれていました。しかし明治29年(1896年)2月26日に上毛郡は築城郡と合併して築上郡となり、行政区画としての「上毛」はいったん姿を消します。約110年を経て、平成の合併で町名としてよみがえりました。
なお、合併前の大平村は、唐原村と友枝村が合併した際に、両村にまたがる大平山にちなんで名付けられた村名です。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸時代 | 新吉富村・大平村の前身地域 | 当時は中津藩領で、現在の町域は別個の地域として存在 |
| 明治 | 旧村域 | 山国川を境に福岡県側と大分県側に分かれる |
| 平成 | 上毛町 | 2005年10月1日に新設合併で成立 |
地名の特徴
上毛町は、福岡県の最東端に位置し、山国川をはさんで大分県中津市と接しています。生活圏・経済圏として中津市との結びつきが強く、町名もこうした広域的な地域関係の中で新たに整えられたものです。
同様に、平成の市町村合併で新しい自治体名が採用された例は各地にあり、上毛町もその一つです。旧来の地名をそのまま引き継ぐのではなく、合併後の新しい地域単位を示す名称として定着しました。