語源
「かすや」は、『和名抄』にも「加須也」として記載されている古い地名で、郡名にもなっています。福岡市の東方に広がるこの地域名が、そのまま町名に受け継がれました。
粕屋町は、昭和32年(1957年)3月31日に大川村と仲原村が合併して発足しています。ただし町名は両村名の合成ではなく、両村が属していた郡の名を採ったものです。
表記については事情があります。昭和32年の町制施行時、「糟」の字が常用漢字ではなかったため「粕」が用いられました。 そのため現在は「福岡県糟屋郡粕屋町」という、郡と町で字の異なる表記になっています。
なお「加須也」という音が何を意味したのかを説明した資料は確認できていません。字は音に当てられたもので、字義(粕・糟=酒かす)から意味をたどることはできません。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 平安 | 加須也 | 『和名抄』に記載された古い地域名 |
| 明治 | 糟屋郡 | 1878年、郡区町村編制法により行政区画として発足 |
| 明治 | 大川村/仲原村 | 1889年、町村制施行で成立 |
| 昭和 | 粕屋町 | 1957年、大川村と仲原村が合併。郡名を採り「粕」の字を用いる |
地名の特徴
粕屋町は、郡と町で漢字表記が分かれているという珍しい地名です。同じ「かすや」でありながら「糟屋郡」「粕屋町」と書き分けられるのは、町制施行時の漢字政策によるものです。
町内には長者原・酒殿・仲原など旧村名や伝承を引き継ぐ地名が多く残り、長者原には「長者屋敷」に由来するという伝説も伝わります。これらは町域内の地名の話であって、町名の由来ではありません。
特産・名物
粕屋町では、福岡の豊かな食文化を支える高品質な特産品や名物が多数あります。特に「博多和牛」をはじめとする肉製品や、伝統に根差した手作りのお菓子・惣菜が人気を集めています。
- 博多和牛関連商品: 粕屋町を代表する特産品の一つが博多和牛を使用した加工食品です。レンジで温めるだけで楽しめるハンバーグや、肉汁があふれるサーロインステーキセットなどがあり、上質な味わいを手軽に楽しめます。
- 麩稲豊 手作り肉まん: 国産のキャベツや玉ねぎといった新鮮な野菜を使い、厳選された上質の豚肉を具材とした手作り肉まんが人気です。皮から具まですべて職人が一つひとつ心を込めて包み込む製法が特徴です。
- 博多本場の辛子明太子: 粕屋町では、博多の味として知られる辛子明太子の特集も組まれ、高級品からお得な訳あり品まで幅広く提供されています。ピリッとした辛さと旨味が絶妙に調和した逸品です。
博多の豊かな食材や職人の技が詰まった名物をお楽しみください。