語源
新宮町の「新宮」は、熊野の新宮に由来するという説が知られています。町内の新宮神社に関する伝承では、紀州熊野新宮浦の速玉の御神をこの地に勧請し、湊浦を「新宮浦」と改めたことが地名の起こりとされています。
また、江戸時代の『筑前国続風土記拾遺』には、住吉神社を新しくこの地に移したため「新宮大明神」と呼び、その神社名から地名が生じたとする記述もあります。いずれの説も、神社の勧請や遷座と深く結びついた地名であることを示しています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸 | 新宮大明神 / 新宮浦 | 神社名・浦名として伝承が見られる |
| 明治 | 新宮町 | 町域の整備とともに現在の地名が定着 |
| 明治41年 | 現在地の新宮神社 | 参詣の便などから神社が移転 |
地名の特徴
新宮町の地名は、福岡県内でも神社由来の地名として特徴的です。上府・下府の両村の氏神である新宮神社を中心に、熊野信仰や海辺の集落の歴史が地名に反映されています。
同じ「新宮」を名乗る地名は各地にありますが、新宮町では熊野系の神を勧請した伝承と、浦・村の生活圏が結びついている点が特色です。
特産・名物
新宮町は、豊かな自然と水産業が育んだ「美味しい」食材が豊富です。特筆すべき特産品や名物としては、以下のものが挙げられます。
- あまおう(いちご):福岡県限定で生産される高級ブランドいちごです。果実は大きく赤く、甘味と酸味が絶妙にバランスの取れたジューシーさが特徴であり、地元でも高い人気を誇ります。
- 海産物・水産加工品:新宮海岸沿いには多くの水産加工所があり、新鮮な魚介類が活かされています。特に「いくら醤油漬」や「うなぎの蒲焼」など、職人の技術によって仕上げられた高品質な干物や海産物が豊富です。
- もつ鍋:福岡を代表するソウルフードであり、新宮町でも地元に根付いた食文化として愛されています。みそやしょうゆベースのスープで「もつ」と野菜をたっぷり煮込むスタイルが主流です。
これらの特産品に加え、「立花みかん」など歴史ある農産物も地域を彩っています。特に、ブランドいちごのあまおうや、職人技が光る海産物は、ふるさと納税の返礼品としても非常に人気が高く、新宮町の魅力を存分に味わうことができます。