語源
敦賀の地名は、古くは角鹿と書かれたことが知られています。由来にはいくつかの説がありますが、海上保安庁海洋情報部の紹介では、敦賀半島が角(つの)のように突き出した地形をしていたため、角処と表され、それが変化して「つるが」になったとする説が挙げられています。
また、古い伝承では、崇神天皇の時代に朝鮮半島から都怒我阿羅斯等がこの地に渡来したことにちなみ、「角鹿」と呼ばれるようになったとも伝えられます。のちに奈良時代ごろ、好字として「敦賀」の字が当てられ、現在の表記になりました。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 古代 | 角鹿(つぬが) | 『日本書紀』などに見える古称。 |
| 奈良 | 敦賀 | 和銅6年(713年)ごろに表記が改められたとされる。 |
| 近世以降 | 敦賀 | 港町として広く定着。 |
地名の特徴
敦賀は敦賀湾に面した港町で、古くから日本海側と大陸方面を結ぶ要地でした。地名の由来も、半島の突き出した地形と結びつけて説明されることが多く、同じく「角」や「岬」の形状を手がかりにした地名解釈の一例といえます。
また、古名の角鹿は、渡来伝承や海上交通の歴史とも深く関わっており、敦賀の地名が単なる地形名にとどまらず、古代の交流史を映す名称として受け継がれてきたことがうかがえます。