語源
「鰺ヶ沢(あじがさわ)」の由来について、鰺ヶ沢町は町の概要ページで三つの説を並べており、どれが正しいかは決めていない。町史を典拠として挙げられているのは次のとおりである。
- 小川に「鰺」がたくさんのぼったので鰺ヶ沢と名付けたから
- 「鰺」がたくさんとれたので、鰺屋沢と呼ばれていたから
- 町内にある一丁目沢周辺が、古い地図に「アシが沢」と書かれていたから
前二者は魚のアジ、三つめは水辺に生える葦に由来を求めるもので、由来として指すものが大きく異なる。同じ音を魚と読むか植物と読むかで説が分かれている形である。
なお町の説明によれば、鰺ヶ沢の地名は470年ほど前の文書にはすでに記されていたという。16世紀の半ばには、この地名が定着していたことになる。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 室町(16世紀半ば頃) | 鰺ヶ沢 | 470年ほど前の文書にすでに記載がある |
| 明治22年(1889) | 鰺ヶ沢町 | 4月1日、町村制施行により田中町・七ツ石町・米町ほかが合併して発足 |
| 昭和30年(1955) | 鰺ヶ沢町 | 赤石村・中村・鳴沢村・舞戸村と合併して改めて発足 |
地名の特徴
鰺ヶ沢町は北を日本海に面し、南は白神山地で秋田県と接する。赤石川・中村川・鳴沢川が町域を流れ下って日本海に注ぐ、海と川がすぐに接する土地であり、魚に由来する説も葦に由来する説も、いずれもこの地形を前提として成り立つ。
漢字表記に「鰺」という魚偏の字を用いている点は、少なくとも表記が定まった段階では魚の説が有力に受け取られていたことを示す。ただし漢字は音に当てられたものであり、それが本来の由来であったことの証明にはならない。町自身が三説を並べたまま断定を避けているのは、この地名の由来が今も決着していないためである。
特産・名物
鰺ヶ沢町は、世界自然遺産「白神山地」の豊かな恵みと日本海の幸が育む、多様な特産品が魅力です。特に以下のものが代表的な名物として知られています。
- 生干しイカ・海産物: 肉厚で旨味あふれる一本釣りいかが有名です。また、無添加の伝統製法を守り継ぐ塩辛や、北の海でたくましく育つ新鮮な魚介類(ウニ、メバルなど)も豊富に獲れます。鰺ヶ沢町では、世界自然遺産からの豊富な清水を活かし、「幻の魚」とされるイトウや金アユなどの養殖事業も行われています。
- 白神山地の恵みと水資源: 採水地となる白神山地は、硬度0.2という超軟水を育む清らかな水源です。このミネラル豊富な清水は、高品質な米作や養殖業の基盤となっており、町全体に深い自然の恩恵をもたらしています。
- 青森県産りんごジュース: 鰺ヶ沢産のりんごをふんだんに使用した果汁100%のジュースが人気です。特に希少品種「シャイニー」や葉摘みをしない「葉とらずりんご」など、自然な甘さと上品な風味が特徴で、契約農家による安定的な供給に取り組んでいます。