語源
「五所川原(ごしょがわら)」の由来として辞典類が挙げるのは、岩木川の川原に基づく説である。『精選版 日本国語大辞典』は「岩木川が屈曲して五か所に川原があったところからの名称」とし、『百科事典マイペディア』も「5ヵ所に広い川原があったのでこの名があるという」と記す。「五所」を文字どおり五つの場所と解する説明である。
一方、地元には**「御所川原」からの転訛とする伝承**が伝わる。弘前市が運営する「弘前ぐらし」の記事によれば、江戸時代に岩木川の大洪水で五所神社の祠が流され、三度とも同じ場所に漂着したため、これを天意として現在の五所川原市元町の八幡宮に安置したという。ご神体の流れ着いた川原ということで「御所の川原」と呼ばれたが、「御所」の字はあまりに恐れ多いとして「五所川原」に改めたと伝える。同記事も「あくまで1つの説」と断っている。
いずれの説にしても、地名の後半「川原」が岩木川の氾濫原を指すことは共通しており、この地名が川と切り離せないことを示している。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸 | 五所川原村 | 新田開発により成立 |
| 明治22年(1889) | 五所川原村 | 町村制施行 |
| 明治31年(1898) | 五所川原町 | 町制施行 |
| 昭和29年(1954) | 五所川原市 | 五所川原町と中川・三好・飯詰・長橋・松島・栄の6村が合併して市制施行 |
| 平成17年(2005) | 五所川原市 | 3月28日、金木町・市浦村と合併して改めて発足 |
地名の特徴
五所川原は津軽平野の中央、岩木川の中下流域にあたる。この一帯は近世以前から川の流路が定まらず、洪水と川原の移動を繰り返してきた土地であり、「五か所の川原」説も「御神体が流れ着いた川原」説も、そうした川の気まぐれを前提として成り立っている。
なお2005年の合併で加わった旧市浦村域は、中泊町の南部を挟んで北に離れた飛び地となっている。
特産・名物
青森県五所川原市は、緑豊かな自然と肥沃な大地に恵まれ、「リンゴどころ」「米どころ」として知られる農業が盛んな地域です。四季折々の豊かな恵みを生かした特産品が数多くあります。
【代表的な特産品】
- りんご(青森県津軽産の銘品) 五所川原市は有数のリンゴ生産地であり、高品質なものが栽培されています。特に「赤~いりんご」など、果肉・花・若葉・枝までもが美しい珍しい品種も育てられています。
- ブランド馬肉(金木地区特産) 地元産の良質なもみ殻を使用し、ストレスの少ない環境で丁寧に肥育されたのが「あおもり馬選」などのブランド馬肉です。牛や豚に比べて低カロリーでありながら高たんぱく質を誇り、地域の名物として親しまれています。
- 十三湖の恵み(水産物) 市内にある十三湖は、高品質な水産物の宝庫です。特にしじみなどの採れる食材が豊富で、佃煮やエキスなど、日常のおかずとしても利用できる品々が人気を集めています。
- 津軽平野の米と農作物 青森県津軽平野全体が広がるこの地域は、美味しいお米の産地です。「青天の霹靂」などの銘柄米をはじめ、厳しい冬を越すことで糖度や風味が凝縮された地元産のにんにくなど、多様な農作物が育まれています。
これらの特産品は、食を通じて五所川原市の豊かな自然と人々の営みを感じることができます。