語源
飛島村(飛島むら)の地名は、近世の新田名に由来するとされています。語源由来辞典によれば、「飛島」は文字通り「飛び離れた島」を意味し、干拓前の姿を表したものとする説が定説です。
また、別説として「とばしま(泥島)」が転じて「とびしま」になり、そこに「飛島」の字を当てたとする見方もあります。いずれにしても、伊勢湾沿岸の干拓・開発の歴史と深く結びついた地名です。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸 | 飛島新田 | 1801年に開拓された新田名 |
| 江戸 | 大宝新田 | 1693年に開拓 |
| 江戸 | 政成新田 | 1879年に開拓 |
| 明治 | 飛島村 | 1889年、飛島・服岡・政成の合併で海西郡飛島村が成立 |
| 明治 | 飛島村 | 1906年、大宝・八島・重宝を合併 |
| 昭和 | 現在の飛島村 | 1972年、名古屋港西部臨海地帯の一部編入で村域が形成 |
地名の特徴
飛島村は、村域の大部分が開墾・干拓によって形成された土地で、地名そのものが土地の成り立ちをよく示しています。周辺の伊勢湾岸地域にも、新田開発や干拓に由来する地名が多く見られ、飛島村もその代表例といえます。
村名の「飛島」は、地形の印象を端的に表す呼び名であり、海に浮かぶ島のように見えた土地の記憶を今に伝えています。
特産・名物
飛島村は北部の農村地帯と南部の臨海工業地帯が共存するユニークな村です。農村部では水稲・ほうれんそう・ねぎなどの露地野菜や温室野菜の栽培が盛んで、一部では金魚の養殖も行われています。干拓によって生まれた肥沃な土地を活かした農業が村の食文化を支えています。
南部の臨海部には国内最大級の飛島コンテナターミナルが整備されており、中部地方の物流拠点として重要な役割を担っています。ふるさと納税の返礼品には地元産品を中心にした野菜などが用意されているほか、村内施設の利用券といった体験型の品も提供されています。