語源
大府市の市名「大府」は、もとは「大夫」「大部」「大符」とも書かれていたとされます。市の説明では、「大夫」は中古に行われた獅子舞で、伊勢神楽と性質を同じくするものとされ、この地で毎年秋の後に諸国を巡って伊勢や熱田神宮の御札を配り、獅子舞を演じてお祓いをしていた大夫にちなんで村名になった、という説が紹介されています。
また、古文献には「大符村、一に大夫とも大府とも書く」とあり、表記はのちに「大府」に統一されました。ほかに「七津大夫」に基づく伝説も伝えられていますが、市の案内では、獅子舞の大夫に由来する説が有力な説明として示されています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 不明 | 大夫・大部・大符 | 古い表記として伝わる |
| 明治 | 大府 | 明治初期から表記が統一 |
地名の特徴
大府市内の字名には、地形や土地利用に由来するものが多くあります。たとえば、柊山はヒイラギが繁茂した山、二俣は石ヶ瀬川と鞍流瀬川が合流して川が分かれる場所、縄界は村境争いに由来するとされます。
また、新田や原のように開墾地を示す地名、ガンジ山やウドのように地形や土地の状態を表す地名も見られます。市内の地名は、自然地形・開発の歴史・地域の伝承が重なって形づくられているのが特徴です。
特産・名物
大府市は愛知県内有数のぶどう産地として知られています。デラウェアや巨峰、スチューベンなど30種類以上のぶどうが栽培されており、夏から秋にかけて市内各所の直売所ににぎわいをもたらします。市内には1948年から栽培を続ける老舗農園もあり、ぶどう狩り体験が楽しめる観光農園も点在しています。
また、ブルーベリーの収穫体験農園も市内に複数あり、観光農業の面でも地域の魅力を発信しています。その他、大粒のナシや玉ねぎ、キャベツなどの野菜類も地域農業の重要な産品です。これらの特産品はふるさと納税の返礼品としても提供されています。