語源
常滑の地名は、古くからこの地に粘土層の露出が多く、地盤が滑らかだったことに由来すると考えられています。
「常」は「床」、つまり地盤を表し、「滑」は「滑らか」の意味で、合わせて「床のように滑らかな地盤」という解釈が一般的です。
また、万葉集に「常滑」という語を詠んだ歌があり、そこでは「とこなめ」と読まれていたことから、少なくとも古い時代からこの読みが定着していたことがうかがえます。
常滑焼の産地として知られる土地柄とも結びつき、地名がそのまま地域の代表的な産業名にもなりました。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 平安 | 常滑 | 万葉集に見える古い地名として知られる |
| 室町 | 常滑郷 | 文献上で地名が確認される |
| 昭和 | 常滑町 | 昭和29年に周辺町村と合併して常滑市が成立 |
地名の特徴
常滑市は、知多半島西岸の海と粘土質の土地に支えられて発展してきた地域です。
地名の由来も、こうした地形・土壌の特徴をそのまま表したものとみられ、同じく焼き物の産地として知られる地域の地名と並べて語られることがあります。
とくに常滑焼との結びつきが強く、地名そのものが産地の歴史を伝える言葉として定着しています。
特産・名物
常滑焼は日本六古窯のひとつに数えられる伝統陶器で、急須・土管・置物など幅広い焼き物が作られています。特に常滑焼の急須は、鉄分を多く含む無釉の土が茶の渋みをやわらげるとされ、使うほどに風合いが増すと愛好家に親しまれています。ふるさと納税では職人によるセミオーダーやフルオーダーの急須が返礼品として人気を集めています。
市内の「やきもの散歩道」には登り窯や煙突が残り、陶磁器の工房や直売店が軒を連ねます。常滑焼の急須やカップは土産品・贈答品としても広く流通しており、地域を代表する産業として現在も受け継がれています。