語源
「鹿児島」の地名の由来には複数の説があり、古くは桜島一帯を指す地名として使われていたとされる。
最も有力な説は**地形由来説(カゴ説)**で、「カゴ」が「崖・断崖」を意味し、桜島のような急峻な地形を指したことに由来するというもの。「カゴ+シマ(島・地)」で「崖の多い地」を表したと考えられている。
他の説としては、活火山である桜島を「カグ(火の神カグツチ)」と呼んだことから「カグシマ」→「鹿児島」に転じたとする火の神説、また船乗り(水夫)を意味する「カコ」がこの地に多く住んでいたことに由来するとする説もある。「鹿の子(かのこ)」に由来するとする説もあるが、鹿は年1頭しか産まないため疑問視されている。
県名確定の経緯
1871年(明治4年)の廃藩置県により、薩摩藩の範囲で鹿児島県が成立した。県名は県庁の置かれた鹿児島の地名をそのまま採用した。1879年(明治12年)に奄美群島(大島郡)が編入されて現在の形となった。
歴史的変遷
| 時代 | 区分・名称 | 備考 |
|---|---|---|
| 律令期 | 薩摩国・大隅国 | 713年に大隅国が日向国から分立 |
| 江戸 | 薩摩藩 | 島津氏が藩主、琉球も支配下に |
| 明治4年(1871) | 鹿児島県 | 廃藩置県で即成立 |
| 明治12年(1879) | 奄美群島を編入 | 現在の県域が確定 |
地名の特徴
「鹿児島」という漢字表記は当て字であり、実際に鹿の子どもとは無関係とされる。薩摩藩は江戸時代に琉球王国を支配下に置き、対外貿易の利益を独占した。廃藩置県と西南戦争(1877年)を経て近代日本の形成に大きく関わった歴史をもつ。