語源
忍野村の地名は、1872年(明治5年)に忍草村と内野村が合併した際、それぞれの一字を取って作られた合成地名とされています。
また、もとの地名である忍草は、古くは「渋草(しぶくさ)」と表記されたとされ、「しぶ」は湿地を意味し、木陰に草が密生するような土地を表した語と考えられています。のちに「渋」が「枯れる」に通じることを避けて「忍」の字が当てられた、という説明もあります。
忍野八海に代表される湧水地帯や湿地的な地形が、地名の背景にあるとみられます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸時代 | 忍草村・内野村 | それぞれ独立した村として存在 |
| 明治 | 忍野村 | 1872年に両村が合併して成立した合成地名 |
地名の特徴
忍野村の地名は、合併によって生まれた比較的新しい行政地名である一方、旧来の小字・集落名には湿地や湧水地を示す語が残っています。
周辺には忍野八海のような湧水景観があり、地形と地名の結びつきが比較的わかりやすい地域です。山梨県内では、自然地形や水環境に由来する地名が多く見られますが、忍野村はその代表的な例の一つといえます。