語源
「宇都宮」という地名は、二荒山神社の別号「宇都宮大明神(宇津宮大明神)」に由来するとされる。最も有力な説は、下野国の一宮である二荒山神社を指す「一宮」が転訛して「宇都宮(うつのみや)」になったとするものである。
その他にも、日光の二荒山神社に対して平地に設けられた「内(手前)の宮」を意味する「内の宮(うちのみや)」転訛説、樹木が鬱蒼と茂る丘上に鎮座することから「鬱の宮(うつのみや)」とする説などがある。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 古代〜平安時代 | 池辺郷(池ノ辺) | 二荒山神社南側の湿地帯に由来 |
| 平安末期(1165年) | 宇豆宮 | 文書上の最古の表記 |
| 鎌倉時代 | 宇都宮 | 現在の表記が確立 |
| 江戸時代 | 宇陽(うよう) | 別称として使用。「陽東」「陽西」「陽南」などの地名に名残がある |
| 明治29年(1896年) | 宇都宮市 | 市制施行により行政名が確定 |
地名の特徴
平安末期に藤原宗円が二荒山神社の社務職を継承してこの地に定住し、3代目・朝綱のころに神社の別号「宇都宮」を氏として名乗り始めた。これが地名として広まり、鎌倉時代以降に「宇都宮」表記が定着した。江戸時代には「宇陽」の別称でも親しまれており、その名残は現在の地名(陽東・陽西・陽南など)にも残っている。