語源
松崎町の「松崎」は、那賀川の河口一帯に防風林として松並木を植えたことから、**「松ヶ崎」**と呼ばれるようになったという説が伝えられています。河口のデルタ地帯に松が並ぶ景観から生まれた地名と考えられています。
また、この地域はもともと**「伊那」**と呼ばれていたとされ、のちに「伊那」が「江奈」に訛り、さらに周辺の地名変化の中で現在の松崎へとつながったとする説もあります。
文献上では、建暦元年(1211年)に伊那下神社所蔵の古文書に**「仁科荘松崎」**の表記が見え、これが松崎の名の早い例とされています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 不明 | 伊那 | 旧称とされる。地域の古い呼び名。 |
| 鎌倉 | 松崎 | 1211年の古文書に「仁科荘松崎」の表記が見える。 |
地名の特徴
松崎町は、那賀川と岩科川がつくる河口低地に市街地が発達した地域で、地名もこうした地形と深く結びついています。
同じ「松崎」という地名は各地に見られますが、松崎町では特に河口の松並木と海岸の景観が地名の由来として印象的です。