語源
清水区の地名は、良質な清水が湧き出したことに由来すると伝えられています。伝承では、海に近く井戸水が悪かったこの地で、旅の僧が井戸を掘る場所を示し、そこから清らかな水が噴き出したため、村人が「清水だ」と喜んだことから、この辺りを清水と呼ぶようになったとされます。
この井戸は「チャンチャン井戸」と呼ばれ、地名の起源としても語られています。禅叢寺の案内でも、境内の井戸が上町や浜清水の飲料水、清水湊への補給水として使われ、その地名がこの井戸に由来すると伝えています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸時代 | 清水 | 湧水にちなむ地名として伝承される |
| 明治 | 清水町・江尻駅周辺 | 近代の町名・駅名として定着 |
| 大正 | 清水市 | 1924年に市制施行 |
| 平成 | 清水区 | 2005年に静岡市の行政区となる |
地名の特徴
清水区の「清水」は、全国各地に見られる一般的な地名ですが、海辺でありながら良質な湧水が得られた点が特徴的です。周辺では、湧水を生活用水として利用した歴史があり、地名と水資源の結びつきが強く残っています。
同様に、湧水や井戸に由来する「清水」の地名は各地に見られますが、清水区では「チャンチャン井戸」の伝承が特に有名です。