語源
東松山市の市名は、1954年(昭和29年)の市制施行にあたって定められました。もともと合併協議では「松山市」が候補でしたが、四国の松山市と混同するおそれがあるため、自治省の指摘を受けて「東松山市」と改められました。
つまり、地名の中心にあるのは古くからの「松山」であり、それに方角を示す「東」を付けて区別した名称です。
なお、東松山の「松山」自体は、中世以来の松山城・松山宿を中心に発展した地域名で、戦国時代には「松山本郷」などの表記も見られます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 中世 | 松山 | 松山城・松山宿を中心に地域名として定着 |
| 昭和 | 東松山市 | 1954年の市制施行時に改称、他市との混同回避のため |
地名の特徴
東松山市の地名は、単なる新設名ではなく、歴史ある「松山」の地名を受け継いでいる点が特徴です。市の概要でも、戦国時代に市(いち)が開かれて以来、商業都市として繁栄してきた地域であることが示されています。
また、周辺には松山城跡や松山宿に関わる史跡が残り、現在の市名にも中世以来の地域の記憶が反映されています。
特産・名物
東松山市を代表するご当地グルメがやきとりです。ただし、東松山のやきとりは一般的な鶏肉ではなく、豚のカシラ肉(こめかみから頬にかけての部位)を使うのが大きな特徴です。炭火でじっくりと焼き上げたカシラ肉は、かみしめるほどに深い旨みが広がり、独特のみそだれで食べるのが東松山流です。昭和30年代に誕生し、市内に多くのやきとり店が集まる「やきとりのまち」として定着しています。市の公式ホームページでも「名物やきとり」として紹介されており、ふるさと納税の返礼品としてもやきとり(かしら)の真空パックが人気を集めています。
また、東松山市では4月に「ぼたんまつり」が開催される東松山ぼたん園が知られており、約5,000株のぼたんが咲き誇ります。地域の農業では、比企地域の豊かな土地を活かした農産物が生産されており、ふるさと納税を通じて広く提供されています。