語源
緑区は、2003年のさいたま市の政令指定都市移行に伴って設置された行政区名です。
この区名は、最も支持を集めた案が選ばれたものではありません。Wikipedia によれば、区名選定の際の住民投票で「緑区」は6候補中5位でした。1位の「浦和東区」と3位の「東浦和区」は旧市名が入っており好ましくないと判断され、2位の「美園区」は旧美園村の村域を現在の区域がそのまま受け継いでいないことなどを理由に、4位の「東区」は岩槻市がさいたま市との合併を希望していたことなどを理由に、それぞれ除外されました。上位4案がいずれも除かれた結果として「緑区」が採用されたことになります。
区の色も「みどり」とされており、区名は緑豊かな都市景観を意識したものと考えられます。
市の公式資料では、緑区は台地と低地からなる地域で、古くから植木・苗木・花き産業が盛んな土地柄としても知られています。こうした地域の自然環境や緑の多さが、区名の印象を支えているといえます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 明治 | 谷田村・尾間木村・三室村・野田村・大門村 | 町村制施行により、現在の区域の基礎となる村々が成立 |
| 昭和 | 浦和市東部地域 | 区画整理や宅地化が進み、都市化が進展 |
| 平成 | 緑区 | 2003年、さいたま市の政令指定都市移行に伴い設置。区名選定で上位4案が除外され「緑区」に決定 |
地名の特徴
緑区は、旧浦和市の東部郊外を中心とする区で、見沼田んぼや台地・低地の地形が入り組んだ地域です。地名そのものは比較的新しいものですが、区域内には大門宿、見沼通船堀、氷川女體神社など、古い歴史を伝える地名・史跡が多く残っています。
また、区内には「大門」「三室」「道祖土」「美園」など、古くからの集落名や新しい開発地名が混在しており、歴史的な土地利用の変化を読み取ることができます。
特産・名物
緑区は旧浦和市の東部郊外を中心とする区で、見沼田圃の緑豊かな環境の中で植木・苗木・花きの産地として長く知られてきた。市の公式資料でも「古くから植木・苗木・花き産業が盛んな土地柄」と紹介されており、大宮台地から見沼田圃にかけての地形を活かした園芸農業が地域産業の柱の一つとなっている。
また、見沼田圃では稲作も行われており、無農薬・無化学肥料で栽培された**「見沼田圃ほたる米」(コシヒカリ)が特産米として知られている。さらにくわい**(慈姑)の産地としても知られ、区内の高畑くわい出荷組合を中心に生産が続けられている。くわいは正月料理の縁起物として需要があり、緑区は県内有数の産地となっている。