🗾 地名由来辞典

鹿島市 かしまし

佐賀県 / 鹿島市 平安時代由来

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「鹿島(かしま)」の地名は、樫(カシ)の木が林立する州島「カシシマ」が転化したとする説が有力で、延喜式(927年)に「肥前国 鹿嶋馬牧」として初出する。

語源

鹿島かしま」という地名の語源については、「カシ(樫の木)が林立するシマ(州島)」を意味する「カシシマ」が転化して「カシマ」となったとする説が有力とされている。

「カシマ」という地名は全国各地に見られるが、これらはいずれも海・河口に沿った港に関係する地域に分布していることから、港を形成した州島地形と樫の木を結びつけた命名とみられる。佐賀県鹿島市の場合、川に挟まれた州島(中州)に由来するとの解釈もある。

地名の初出は延喜式(927年)で「肥前国 鹿嶋馬牧」とあり、馬の放牧地として管理されていたことが記されている。

歴史的変遷

時代呼称備考
平安時代鹿嶋馬牧927年、延喜式に初出(馬牧として記録)
中世鹿島肥前国の地名として定着
1954年鹿島市鹿島町ほか5町村合併により市制施行

地名の特徴

鹿島市は佐賀県南西部、有明海に面した地域に位置する。有明海は日本一の干満差を誇り、干潟漁業が盛んな地域である。

市内には「鹿島酒蔵通り」として知られる酒造の集積地があり、有明海の恩恵を受けた豊かな食文化が育まれてきた。「カシ(樫)のシマ(島)」という自然環境を由来とする地名が、この地域の豊かな産業文化の背景となっている。

特産・名物

鹿島市は「酒どころ」として知られ、市内6蔵が毎年3月に同時に蔵開きを行う「鹿島酒蔵ツーリズム」には全国から多くの日本酒ファンが訪れる。有明海沿岸の恵まれた水と気候が、地酒の醸造文化を育んできた。

有明海では「かしまん牡蠣」として知られる養殖牡蠣や、日本一ともいわれる有明海苔が獲れる。また多良山系の清流と有明海を行き交う水系が育む「肥前鹿島干潟ラムサール米」は、干潟の生態系と共存した米として注目を集めている。農業ではみかんも栽培されており、山と海の両方の豊かさを体現した食文化が鹿島市の魅力となっている。

参考資料・出典

最終更新: 2026-06-17