語源
臼杵市の地名は、臼杵市稲田にある臼塚古墳の入口に立つ石甲(石で作られた武人像)が、「臼(うす)」と「杵(きね)」の形に似ていることに由来すると伝えられています。地元ではこの石像が昔から「うすきね様」と呼ばれ親しまれ、その呼び名が「臼杵」という地名の起こりになったとされています。
この由来は、市公式サイトおよびWikipediaでも同趣旨で紹介されています。地名そのものを自然地形ではなく、古墳に付随する石像の形に見立てて説明する点が特徴的です。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 古代 | 臼杵 | 臼塚古墳と石甲にまつわる伝承により地名が成立したとされる |
| 中世 | 臼杵 | 臼杵氏や臼杵磨崖仏の伝承が地域の歴史に重なる |
| 近世 | 臼杵 | 稲葉氏の城下町として町並みが形成された |
| 近代 | 臼杵市 | 1871年の廃藩置県後、近代自治体へ移行 |
| 平成 | 臼杵市 | 2005年の新設合併で現在の臼杵市となった |
地名の特徴
臼杵の由来は、器具の「臼」と「杵」という日常的な語に結びつく点が印象的です。大分県内には、古い伝承や地形・景観に由来する地名が多く見られますが、臼杵は古墳の石像を見立てて名づけられたとされる珍しい例です。
また、臼杵市は城下町としての歴史も深く、地名の由来伝承と都市形成の歴史が重なって語られることが多い地域です。