語源
桜井市の地名は、桜の井、すなわち「桜の井」と呼ばれる井戸に由来するという説が知られています。市の紹介では、履中天皇の稚桜の説話と結び付けて、地名が「桜の井」にはじまると説明されています。
一方で、地形に由来するという見方もあります。地元紹介記事では、桜井の「サ」は接頭語、「クラ」は鞍のような凹地、「イ」は井戸を表すと考え、起伏のある土地の形状から生まれた地名ではないかとしています。桜井駅南側や安倍文殊院周辺など、実際にアップダウンの多い地形が見られることも、この説の背景になっています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 不明 | 桜の井 | 市の紹介で、地名の起源に関わる説話として紹介 |
| 不明 | 桜井 | 井戸名・地形由来の説が並立 |
| 昭和 | 桜井市 | 昭和31年に市制施行 |
地名の特徴
桜井市では、「桜井」という地名に加えて、「桜の井」や「若桜神社(稚桜神社)」など、桜に関わる伝承が周辺に残っています。ただし、花の桜そのものよりも、音や説話、地形との結び付きが重視されている点が特徴です。
また、市内には「倉橋」「口倉」「小倉」「滝倉」など、倉を含む地名が多く見られ、凹地や高低差を意識した地名形成との関連も示唆されています。