語源
「新上五島(しんかみごとう)」という地名は、五島列島の地理的な位置関係に基づいて付けられた名称である。
「五島」は長崎県西方の海に連なる島嶼群の総称で、「五つの島(五島)」という意味に由来する。その五島列島のうち、北部(上側)にある中通島・若松島を中心とした島々を「上五島」と呼び、南部(下側)の福江島周辺を「下五島」と呼ぶ地理的慣行がある。この「上(かみ)」は、方角・位置における「北・上」を意味している。
2004年(平成16年)8月1日、南松浦郡の有川町・上五島町・若松町・新魚目町・奈良尾町の5町が合併して新設された際、既存の「上五島」地域名に「新(しん)」を加えて「新上五島町」と命名された。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸時代以前 | 上五島 | 五島列島北部の島々の総称 |
| 江戸時代 | 上五島 | 五島藩(福江藩)の領地 |
| 2004年 | 新上五島町 | 南松浦郡5町合併により新設 |
地名の特徴
新上五島町は長崎県の最西部に位置し、中通島・若松島を中心に約600の島嶼からなる。「上五島」という方角を示す地名に「新」を冠した名称は、近代の合併によって生まれた新設自治体としての性格を表している。
町内には江戸時代にキリスト教の弾圧を逃れて信仰を守り続けた潜伏キリシタンゆかりの教会群が多数残り、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として2018年に世界文化遺産に登録されている。