語源
「時津(とぎつ)」という地名は、万葉の時代から「うれしいこと」「めでたいこと」を意味していた古語「時つ(ときつ)」と、「船が停泊する場所」を意味する「津(つ)」を組み合わせた地名とされる。「幸せを運んでくれる港」という人々の願いが込められているといわれている。
別の解釈として、縁起のよい「時つ」の「つ」と港を意味する「津」が入れ替わって「時津」となったという伝承も、時津町の民族資料館に伝えられている。鎌倉時代にはすでにこの地名が使われていたことが記録から確認できる。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 鎌倉時代 | 時津 | 記録にこの地名が登場 |
| 室町時代 | 時津 | 大村領に属していた |
| 江戸時代 | 時津 | 長崎街道の宿場町・港町として発展 |
地名の特徴
時津町は長崎市の北東、大村湾の西岸に位置する。江戸時代には大村藩の外港として栄え、長崎街道の宿場町としても機能した歴史を持つ。
現在も長崎市のベッドタウンとして人口が集中しており、西彼杵郡では長与町と並ぶ主要自治体となっている。「時つ」という言葉が示すとおり、古くから縁起のよい港町として知られてきた。
特産・名物
温暖な気候を活かした果物栽培が盛んであり、特に「みかん」は皮が薄く甘く、全国の市場で高い評価を受けています。また昭和 36 年から栽培が始まった「巨峰」などのぶどうも、長崎県内でも最大規模の産地を誇ります。
海産物では、波静かな大村湾の低塩分環境を活かした「ナマコ」が有名で、身が柔らかいと評判です。他にも地魚を中心に提供される新鮮な水産加工品も人気があります。
伝統ある菓子として江戸時代から続く「時津まんじゅう」は、皮とたっぷり入ったあんこのバランスが絶妙で長く愛されています。