語源
「仙台」の地名には複数の説がある。
千代城転訛説(主要説)
戦国時代、この地を支配した国分氏が居城を「千代城(ちよじょう)」と名付けた。城の近くに「千体仏(せんたいぶつ)」が祀られていたため、「千体(せんたい)」→「千代(ちよ)」と転じたとも言われる。
慶長5年(1600年)に伊達政宗がこの地を治めることになり、城の名を「千代城」から「仙臺(仙台)」に改めた。「仙臺」という表記は、中国・唐代の詩人・権徳輿の漢詩「同題仙遊観」に由来し、仙人が住む高台・聖域を意味する格調高い言葉である。
その他の説
- 川内説:仙台城が建つ丘陵地帯を「川内(かわうち)」と呼んでいたことが転じて「せんだい」になったという説。
- アイヌ語由来説:「セプ・ナイ(広い川)」が転訛して「せんだい」になったとする説(広瀬川が語源)。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 室町時代 | 千体 / 千代 | 千体仏に由来するとも。国分氏の支配地 |
| 戦国時代 | 千代城 | 国分氏の居城名 |
| 慶長5年(1600年)頃 | 仙臺(仙台) | 伊達政宗が「仙臺」に改称 |
| 慶長6年(1601年) | 仙台(城下町) | 仙台城の建設開始、城下町整備が始まる |
地名の特徴
「仙臺」という表記を選んだ伊達政宗の意図は、単なる地名の置き換えではなく、新たな城下町を「仙人が住む聖地」として格付けし、文化的・政治的な権威を打ち出すことにあったと考えられる。現在は「台」の字を使うが、旧字体は「臺」であった。