語源
伊賀は、もともと旧国名の伊賀国に由来する名称です。現在の伊賀市は、三重県北西部の伊賀地域を代表する自治体として、この広域地名を市名に採用しました。
市名の由来としては、平成の大合併に際して伊賀地域全体を示す名称として「伊賀市」が全国公募で選ばれたことが大きいです。合併協議では当初、名張市を含む伊賀全域を想定していましたが、名張市が離脱した後も、旧国名に基づく広域地名として市名が維持されました。
なお、伊賀の地名そのものについては、険しい山を意味する「イカ」に由来する説、地形を栗刺に見立てた説、アガツヒメにちなむ説など複数の説がありますが、伊賀市の市名としては旧国名・広域地名の継承が直接の由来です。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 飛鳥 | 伊賀国 | 令制国としての伊賀の呼称 |
| 江戸 | 伊賀 | 地域名・旧国名として継続 |
| 平成 | 伊賀市 | 2004年の新設合併で市名として成立 |
地名の特徴
伊賀市の「伊賀」は、実際の市域よりも広い伊賀地域を示す名称です。そのため、同じ伊賀地域に属する名張市との関係を含めて理解されることが多く、いわゆる広域地名の典型例といえます。
また、伊賀地方にはエゾ語系地名をめぐる研究もあり、周辺の地名解釈が多様に論じられています。ただし、伊賀市という自治体名そのものは、そうした個別地名の語源ではなく、旧国名を踏まえた地域名の採用に基づくものです。
特産・名物
伊賀市は忍者の里として知られるとともに、日本屈指のブランド食材を誇る土地だ。最大の特産品「伊賀牛」は生産量が少なく「幻の牛肉」とも称され、豊かな香り・柔らかな肉質・あっさりとした甘みのある脂身が特徴で、すき焼き・しゃぶしゃぶ用の返礼品として人気が高い。「伊賀米コシヒカリ」は昼夜の大きな寒暖差が生む高品質米で、日本穀物検定協会から最高評価「特A」を取得している。伝統工芸品「伊賀焼」は炊飯土鍋や蒸し鍋が人気で、ふるさと納税返礼品にも登録されている。伊賀組み紐も国の伝統的工芸品で、着物の帯締めからアクセサリーまで幅広く制作されている。