語源
コトバンク所収の『日本大百科全書』は、「町名は鎌倉時代における一帯の荘園名『多良木荘』によっている」と記しています。中世の荘園名が、そのまま近代の町名に受け継がれた形です。ブリタニカ国際大百科事典も「鎌倉時代には多良木荘がおかれた」としています。
多良木は、鎌倉時代に遠江国から下ってきた相良氏が最初に住み着いた土地で、相良家発展の足がかりとなりました。球磨盆地一帯のいわゆる球磨文化は、この相良氏によって涵養されたとされます。
ただし、荘園名の「多良木」がもともと何を意味したのかを説明した資料は確認できていません。 「多」「良」「木」の字面から意味を読み取ることはできず、音に当てた表記である可能性があります。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 鎌倉 | 多良木荘 | 一帯に置かれた荘園。相良氏が領知 |
| 大正 | 多良木町 | 1926年に町制施行 |
| 昭和 | 多良木町 | 1955年、黒肥地村・久米村と合併 |
地名の特徴
多良木は、中世の荘園名がそのまま現代の自治体名になった例です。人吉盆地の東部に位置し、球磨地方の行政・交通の要地として機能してきました。
特産・名物
多良木町は「米焼酎の宝庫」と呼ばれるほど酒造りが盛んな地域です。特に球磨地方の風土や歴史、人々の暮らしとの関わりが深い米焼酎を、7 つの蔵元が伝統を引き継ぎながらこだわって醸造しています。
全国トップクラスの評価を受ける「球磨栗」は、多良木町で生産されています。旬に合わせた品種をお届けし、甘みと食感が特徴の高級な果物として知られています。
また、熊本県内で屠畜加工されているヘルシーな「馬肉」も有名です。低カロリーで高タンパクな部位を堪能できるセットや、霜降りの中トロなど、味わい深く栄養価の高いお肉が人気を集めています。