🗾 地名由来辞典

三浦市 ( みうらし )

神奈川県 / 三浦市 飛鳥時代由来

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「みうら」は『日本書紀』に「御浦」と記される1300年以上前からの地名です。半島の東・西・南の三方が海(浦)に面することから「三浦」と書くようになったという説があります。

語源

三浦(みうら)市の市名は、三浦半島一帯を古くから指してきた地名によります。三浦市の資料「三浦の地名はどこから???」によると、「三浦」という地名は『日本書紀』の中に「御浦(みうら)」という表記で登場しており、1300年も前から「みうら」という地名は存在するとされます。

では、なぜ「三」の字で書くようになったのか。同資料は「地図で『三浦半島』を見てみると、東・西・南の三方が海(浦)に面していることが分かります。ここから『三浦』と呼ぶようになったという説もあります」と説明しています。核となるのは「浦」、すなわち入り海・海辺を指す語で、そこに三方を海に囲まれた半島の姿が重ねられた地名ということになります。

なお市域の各地名にも由来が伝わっています。初声(はっせ)は和田義盛が平氏を追討した後、凱旋のために「初声」という歌曲を作ったという伝説にちなむとされ、三戸(みと)は内田太郎・庄司次郎・海戸五郎の三人がこの土地を分け合っていたことにちなむと伝えられます。小網代(こあじろ)は網を入れる漁場を意味する「網代」に、伊豆の網代と区別するため「小」を付けたものです。

歴史的変遷

時代呼称備考
飛鳥御浦『日本書紀』に見える表記。1300年前から「みうら」の地名が存在
奈良御宇良崎・美宇羅『万葉集』では半島全体を「御宇良崎」と呼び、のち音を写して「美宇羅」とも
平安以降三浦三方が海に面することから「三」の字を用いたとされる
昭和三浦市三崎町ほかの合併により市制施行

地名の特徴

三浦は、地名の核が「浦」という水辺の語にありながら、表記が敬称の「御」から数の「三」へ移った点に特徴があります。皇室領を示す「御」が避けられたのち、音を写した「美宇羅」を経て、半島の地形を説明できる「三」の字に落ち着いたという流れが資料からたどれます。

地名としての「みうら」は三浦氏という関東の名族の名字にもなりました。市の資料は『大日本地名辞書』『日本歴史地名大系』『角川日本地名大辞典』などを参考文献に挙げており、地名の来歴が比較的よく整理されている例といえます。

特産・名物

三浦市は古くから「まぐろのまち」として栄え、三崎港で水揚げされる天然本まぐろが代表的な特産品です。希少部位や中トロなどが人気で、鮮度と旨みが最高峰と評されています。

また、県指定産地である大玉すいかや、甘くて美味しい小玉すいかなど、夏に旬を迎えるスイカも有名です。タネまで食べられる品種もあり、贈答品としても利用されています。

さらに、三浦牛と呼ばれる黒毛和牛は、独自の発酵飼料を与え丹精込めて育てた希少なブランド肉です。柔らかく奥深い旨みが特徴で、サーロインや切り落としなど部位ごとに提供されています。

地名の変遷

  1. 飛鳥 御浦 — 『日本書紀』に見える表記。皇室領であったため敬称の「御」を冠したとされる

参考資料・出典

最終更新: 2026-09-01