語源
鎌倉市の「鎌倉」という地名は、諸説あるものの、山に囲まれた地形に由来する説が有力です。
市の公式説明では、鎌は「かまど」、倉は「谷」を意味し、東・西・北を山、南を海に囲まれた地形が、かまどのような形に見えることから「鎌倉」になったとされています。
また、語源由来辞典やレファレンス事例では、鎌を「えぐったようながけ地」、倉を「谷」とみる説や、釜底状の土地を表すとする説が紹介されています。
このほか、神武天皇の征伐で屍が積み上がって「屍蔵(かばねくら)」が訛ったとする伝説、藤原鎌足にまつわる説、神庫(かみくら)に由来する説、アイヌ語由来説なども伝えられています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 奈良 | 鎌倉之別 | 『古事記』に見える古い表記 |
| 奈良 | 鎌倉郡鎌倉里 | 天平五年(733年)銘木簡に見える |
| 奈良 | 鎌倉郡鎌倉郷 | 天平七年(735年)の史料に見える |
| 昭和 | 鎌倉市 | 昭和14年に市制施行 |
地名の特徴
鎌倉は、地形由来の地名として説明されることが多い一方で、伝説や民間語源が非常に豊富な地名でもあります。
市内には大船、長谷、由比ガ浜、材木座など、由来の異なる多様な地名が残っており、鎌倉という土地が古くから人々の往来や信仰、商業の場であったことをうかがわせます。