語源
神奈川の名は、古くは文永3年(1266)の文書に「武蔵国稲目、神奈河両郷」と見える地名にさかのぼります。神奈川県の公式説明では、この「神奈河」は現在の横浜市神奈川区にあたる地域を指し、古くから陸上・海上交通の重要な場所だったとされています。
地名の由来そのものには諸説ありますが、Wikipedia などで紹介される説としては、川の名に由来するという見方や、「上無川(かみなしがわ)」が転じたとする民間語源説が知られています。ただし、いずれも確定説ではなく、地域を代表する川や集落名が地名化したものと考えられています。
また、神奈川区の名は、横浜港開港に伴って置かれた「神奈川奉行所」や、その後の「神奈川府」「神奈川県」という行政名にもつながり、地名としてだけでなく県名の由来にもなりました。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 鎌倉 | 神奈河 | 文永3年(1266)の文書に見える古い表記 |
| 江戸 | 神奈川宿 | 東海道の宿場として発展 |
| 江戸末期 | 神奈川奉行所 | 横浜港開港に伴い設置 |
| 明治 | 神奈川県 | 旧神奈川奉行所の地名を引き継いで県名化 |
地名の特徴
神奈川区は、横浜駅周辺に近い市街地から、旧東海道や神奈川宿に関わる歴史地名まで、古い地名が多く残る地域です。区名の「神奈川」は、現在の神奈川県そのものの名の由来でもあり、自治体名としても非常に象徴的な地名といえます。
同様に、川や宿場、交通の要衝に由来する地名は、横浜市内や東海道沿いに多く見られます。神奈川区の地名は、港町横浜の成立以前から続く土地の記憶を今に伝えています。