語源
鹿屋の地名は、一般に「カヤの密生地であったこと」に由来するという説が有力です。コトバンクでは市名の由来を「カヤの密生地であったところから」とし、鹿児島県の資料でも、由来として主に三つの説があると紹介しています。
鹿屋市の風土記資料では、由来説として次の三つが挙げられています。
- 熊襲の首長鹿文の名による説
- 大隅地方に多く生えた茅(かや)が「かのや」に転じた説
- この地に鹿が多かったので「鹿屋」とした説
このうち、行政・辞典類では茅、すなわちカヤに関係する説が中心的に扱われていますが、確定的な由来は明らかではありません。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 不明 | 鹿屋 | 由来は諸説あり、定説はない |
| 昭和 | 鹿屋市 | 1941年に市制施行 |
| 平成 | 鹿屋市 | 2006年に周辺町村を編入合併 |
地名の特徴
鹿屋市は大隅半島中央部の中心都市で、古くから地域の拠点として発展してきました。地名由来についても、自然植生の「カヤ」と結びつける説、人名に由来する説、動物の鹿に結びつける説が並立しており、土地の自然環境や古代伝承を反映した地名といえます。
同じ鹿児島県内でも、地名の由来には植物名や伝承に基づくものが多く、鹿屋のように複数の説が伝わる例は珍しくありません。