語源
二戸市の「二戸(にのへ)」は、岩手県北部から青森県東部にかけて見られる「一戸」から「九戸」までの連続地名の一つです。
この「戸(へ)」については、牧場の木戸や区画を表す語に由来するという説、または糠部地方の広域行政区画に関わるという説が知られています。
とくに有力とされるのは、平安末期から鎌倉期にかけての糠部地方で、馬の生産や管理のために設けられた区画・牧場の呼称が地名として残ったとする考え方です。
二戸市の名も、こうした「戸」地名の体系の中で成立したものとみられています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 平安 | 糠部地方 | 「戸」地名が成立した背景とされる地域 |
| 中世 | 二戸 | 牧場・区画名として定着したと考えられる |
| 近代以降 | 二戸市 | 市制施行により現在の自治体名となる |
地名の特徴
二戸市は、一戸・三戸・五戸・六戸・七戸・八戸・九戸などと並ぶ「戸」地名群の一角をなします。
この連続性は全国的にも珍しく、地名研究ではしばしば糠部地方の歴史や馬産文化とあわせて論じられます。
また、二戸市は金田一温泉や座敷わらしの伝承でも知られ、地名そのものだけでなく、地域の民俗・歴史と結びついた土地としても特徴的です。
特産・名物
- 漆:生産量日本一の漆(うるし)を誇り、世界遺産である日光東照宮の修復マテリアルとして使用されています。日本遺産やユネスコ無形文化遺産に登録された歴史と技術が認められています。
- うるしはちみつ:上質な漆でつくられた漆器に併せて開発された特産品です。地域で脈々と受け継がれてきた伝統が生かされています。
- 農畜産物:舌崎りんごや二戸市産の精米セット、佐助豚などがふるさと納税のお礼の品として提供されています。地域の食文化を代表する品々です。
ふるさと納税の返礼品としても人気があります。