語源
能美市の地名は、古代の加賀国に置かれた能美郡に由来します。市の公式案内では、平安時代前期の弘仁14年(823年)に越前国から加賀国が分かれた際、加賀国の行政単位として能美郡が成立し、その名が現在まで受け継がれたと説明されています。
また、紹介記事では「能美」は「物事を成し得るすばらしい力と美しい自然環境のある地」という意味合いを持つとされ、古くは「野身」とも表記された地名が改称されたものと伝えられています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 平安 | 能美郡 | 加賀国成立後の行政区画名として登場 |
| 平安以降 | 野身郷 | 能美郡内の郷名として見える |
| 近代 | 能美町・能美市 | 旧郡名を継承して市名へ |
地名の特徴
能美市は、古代の郡名をそのまま市名に採用した例です。石川県内では、郡名や旧村名を基礎に市名が定着した地名が多く、能美もその一つといえます。
市域は手取川や日本海、能美丘陵などに囲まれた自然環境に恵まれており、地名の解釈でも「美しい自然」と結びつけて語られることがあります。九谷焼の産地として知られることから、文化的な土地柄を背景にした地名イメージも強い地域です。
特産・名物
能美市は手取川扇状地の豊かな土壌に恵まれ、伝統工芸と農業が特産の柱だ。最も名高い特産品は「九谷焼」で、能美市は九谷焼発祥の地のひとつとされ、普段使いの器から作家の美術作品まで幅広く生産されている。農産物では開始から100年余りの歴史を持つ伝統野菜「加賀丸いも」が特産品で、もっちりとした粘りと素朴な風味が特徴だ。特別栽培米コシヒカリや黒毛和牛もふるさと納税返礼品として提供されている。九谷焼の体験工房も市内に多く、工芸と食が一体となった地域性が能美市の特色だ。