語源
北茨城市の市名は、県名の「茨城」に、県の北端に位置することを示す「北」を付けたものです。市は昭和31年(1956年)3月31日に、多賀郡の磯原町・南中郷村・関南村・大津町・平潟町・関本村が合併して成立しました。
市域は多賀郡であって茨城郡ではありません。 つまり「茨城」は古代の郡名を直接受け継いだものではなく、県内での位置を示すために県名を用いたものです。同じ型の市名には、県名に方角を添えた東広島市・北秋田市などがあります。
その県名「茨城」の語源には複数の説があります。
「茨城」の語源については複数の説があります。ひとつは、古い地名「うはらき(うばらき)」が変化したとする説で、台地や高台、あるいは崩落地のような地形を表したと考えられています。
もうひとつは、『常陸国風土記』に見える、茨で柵を作って土蜘蛛を退治したという伝承に由来する説です。こちらは説話的な説明ですが、地名の由来として広く知られています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 古代 | 茨城 | 常陸国の郡名・郷名。市域の多賀郡とは別の郡 |
| 江戸〜明治 | 多賀郡 | 市域が属した郡 |
| 昭和 | 北茨城市 | 1956年、多賀郡6町村の合併により成立 |
地名の特徴
北茨城市は、茨城県の北端・太平洋沿いに位置することから、県名に「北」を添える形で名づけられました。
県名の「茨城」自体は古代の郡名・郷名にさかのぼる古い地名ですが、その郡域は現在の水戸市周辺にあたり、北茨城市域とは重なりません。
県名(の略)に方角を添える市名は各地にあり、東広島市・北秋田市・愛南町・阪南市などが同じ型です。いずれも既存の郡名・郷名を継承したものではなく、県内での位置を示すための命名という点で共通しています。
特産・名物
北茨城市は太平洋に面した豊かな漁場と自然に恵まれ、「海の幸」が特に豊富です。地域を代表する特産品として、以下のものが挙げられます。
- あんこう鍋: 「東のあんこう、西のフグ」と称されるほど、あんこうの名産地です。かつて築地市場で開催された鍋グランプリで優勝した実績を持つなど、地元で愛される名物料理であり、冬場の味覚として知られています。
- 新鮮な海産物: 大津港や平潟漁港などで水揚げされる魚介類が豊富です。特に大津港水揚げのしらす干しは定番のお土産品であり、またさんま、さば、いわしなどの青魚セットも人気です。アワビやウニなど、季節ごとの海の恵みを楽しめます。
- 常陸牛(ひたちぎゅう): 茨城県が誇る銘柄黒毛和牛です。肉質が非常に優れており、ステーキや様々な料理で利用されています。