語源
新温泉町の「温泉」は、古代の木簡に見える「温泉郷」に由来すると考えられています。町域には湯村温泉をはじめ温泉地があり、温泉が湧き出る土地を表す地名として理解できます。
なお、現在の町名「新温泉町」は、2005年10月1日に浜坂町と温泉町が合併して成立したもので、旧町名の「温泉町」を引き継ぎつつ、新たな自治体として「新」を冠した名称です。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 奈良 | 温泉郷 | 平城京跡出土木簡に「但馬国二方郡温泉□」と見える。 |
| 昭和 | 温泉町 | 1927年に町制施行。旧自治体名として定着。 |
| 平成 | 新温泉町 | 2005年、浜坂町と温泉町の合併で成立。 |
地名の特徴
新温泉町は、但馬地方の海岸部と山間部をあわせ持つ町で、地名にもその土地の自然条件が反映されています。とくに「温泉」は、湯村温泉を中心とする温泉文化と深く結びついており、古代から湯の利用が行われていた可能性を示す資料も残ります。
また、同町は浜坂・温泉の両地域が合併して成立したため、地名としては比較的新しい一方、内部には古い郷名・村名・温泉地名が重層的に残っています。
特産・名物
新温泉町は、豊かな自然に恵まれ、新鮮な海の幸と歴史あるブランド肉が楽しめる地域です。特に「ほたるいか」や「但馬牛」など、地元ならではの味覚が豊富です。
【代表的な特産品】
- ほたるいか(海産物) 富山湾の特産品としても知られますが、新温泉町の浜坂漁港は日本トップクラスの水揚げ量を誇ります。伝統の『底びき網漁』で獲られるほたるいかは、個体が小さくても身がふっくらと張りがあり、旬の時期(3月~5月)には旨味が凝縮されています。
- 但馬牛(ブランド肉) 1,300年以上の歴史を持つ伝統的な銘柄牛です。神戸牛や松阪牛など多くの銘牛のルーツとされる但馬牛は、骨が細く皮下脂肪が少なく、赤身と脂の絶妙なバランスが特徴で、口いっぱいに旨味が広がります。
- 白イカ(海産物) 山陰地方を代表する夏の風物詩です。浜坂漁港から獲れる白イカは、その名の通り淡く上品な味わいが魅力であり、地元の人々に愛される食材の一つです。
- 松葉がに・せこがに(海産物) 数量限定で提供される高級蟹も名物です。特に脱皮直前のレアな状態の「松葉がに」や、甲羅盛りで楽しめる「せこがに」は、身の甘さと絶品のかにみそが楽しめると評判です。
これらの海産物や銘柄牛は、ふるさと納税の返礼品としても非常に人気が高く、新温泉町の豊かな食文化を自宅で味わうことができます。