語源
宍粟市(宍粟)の地名は、奈良時代に編纂された『播磨国風土記』に見える宍禾郡(しさはのこおり)に由来すると考えられています。兵庫県立歴史博物館の解説では、古代の宍禾郡はほぼ現在の宍粟市と重なり、宍粟は「しそう」と発音する一方、宍禾は「しさわ」と読まれていたとされています。
また、7世紀末には「宍粟」と書かれている木簡が出土しており、かなり古い時代からこの表記が用いられていたことが分かります。市名の成立には、古代の郡名が音の変化を経て現在の「宍粟」に定着した流れがあるとみられます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 奈良 | 宍禾郡 | 『播磨国風土記』に見える古代の郡名 |
| 奈良 | 宍粟 | 7世紀末の木簡に表記が見える |
| 平成 | 宍粟市 | 2005年の合併により市制施行 |
地名の特徴
宍粟市は、難読地名として知られる一方で、古代史料に裏づけられた由緒ある地名でもあります。周辺の播磨地域には、『播磨国風土記』に由来する地名が多く残っており、宍粟市もその代表例のひとつです。
市内には伊和神社をはじめ、古代の宍禾郡と結びつく歴史文化が多く伝わっており、地名そのものが地域の歴史資源として受け継がれています。