語源
士別(しべつ)の地名は、アイヌ語の「シペッ(si-pet)」に由来するとされる。
- 「si(シ)」=大きい・主要な
- 「pet(ペッ)」=川 つまり、「大いなる川」あるいは「本流」を意味し、地域を流れる天塩川を指した名称と考えられている。 現在の漢字表記「士別」は当て字であり、アイヌ語の音をもとに和字があてられた北海道地名の一例である。 また、北海道には同じ読みの「標津(しべつ)」が存在するため、区別のために「さむらい士別」と呼ばれることもある。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| アイヌ文化期 | シペッ | 「大いなる川」を意味するアイヌ語地名 |
| 明治 | 士別 | 屯田兵入植とともに漢字表記が定着 |
| 昭和 | 士別市 | 1954年に市制施行 |
| 平成 | 士別市 | 2005年に朝日町と合併 |
地名の特徴
士別市は北海道北部、天塩川流域に広がる地域であり、古くから川沿いの交通・生活圏として発展してきた。 地名に含まれる「ペッ(川)」は、北海道のアイヌ語由来地名に広く見られる要素であり、「江別」「標津」「登別」などにも共通している。 明治時代には最北かつ最後の屯田兵村の一つとして開拓が進められ、現在は農業や羊の飼育で知られる地域となっている。
特産・名物
士別市は「羊のまち」として広く知られ、国内でも希少なサフォーク種の羊を本格的に生産する産地である。ブランド羊肉「士別サフォークラム」は、きめ細かな肉質とさっぱりした脂が特徴で、クセが少なく食べやすいとして高い評価を得ている。このラム肉を使ったジンギスカンは地元の定番料理であり、道内外のグルメ好きに人気がある。また、天塩川流域の豊かな農地では寒暖差を活かした野菜栽培も盛んで、甘みの強いトマトやビート(てんさい)なども特産品に名を連ねる。ふるさと納税の返礼品としてはサフォーク仔羊肉やジンギスカンセットが人気を集めており、士別産ラム肉の魅力を全国に発信している。