語源
コトバンク所収の『日本大百科全書』は、「尾道の名も、町並みが海に迫る『山の尾』のすそをはう『道』に由来する」と説明しています。
尾道の市街地は、瑠璃山・愛宕山・大宝山の三山が尾道水道に迫る、ごく狭い帯状の土地に開けています。海と山にはさまれた細長い平地を縫う道――これが地名になったという理解です。「尾」は山の稜線の末端を指す地形語で、各地の地名に用いられています。
なお、尾道の地名由来にはほかにも説が伝えられていますが、確かな出典を確認できたのは上記の説だけです。裏づけの取れない説をここに並べることはしません。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 不明 | 尾道 | 山の尾のすそをはう道に由来するとされる |
| 中世〜近世 | 尾道 | 瀬戸内海の港町として繁栄 |
| 明治 | 尾道市 | 1898年に市制施行 |
地名の特徴
尾道は、尾道水道をはさんで市街地と向島が向かい合う、海と山が近接した地形で知られます。その地形そのものが地名になっている点が特徴で、坂の町・寺の町としての景観も、山が海際まで迫る同じ条件から生まれたものです。
特産・名物
尾道市は、瀬戸内海に浮かぶ島々を結ぶ「しまなみ海道」に面した歴史的な街並みが魅力です。特産品やグルメも地域色豊かであり、特に以下のものが地元で愛されています。
- 尾道ラーメン: 尾道を代表するご当地グルメの一つです。コクのある鶏がらと小魚ベースのスープに平打ち麺が特徴で、地元の人々から支持を集めています。
- 尾道プリン: 地元で親しまれる銘菓スイーツです。レモンや柑橘系の風味を取り入れたものが多く、観光客のお土産としても人気があります。
- 海の幸・柑橘類: しまなみ海道の恵みとして、新鮮な魚介類や地元の豊かな自然が育む柑橘類などが特産品として挙げられます。
尾道市は、歴史的な街並みとしまなみ海道という観光資源を背景に、多様な食文化を持っています。