語源
嬬恋村(つまごいむら)の村名は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の帰路、愛妻の弟橘媛(おとたちばなひめ)を偲んで「吾嬬者耶(あづまはや)」と嘆いたという伝説にちなむとされています。
この「吾妻(あづま)」の伝承に、さらに「妻恋し」の意味を重ねて「嬬恋」と表記したものと考えられ、村名そのものが愛妻伝説を映した地名になっています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 不明 | 吾妻・あづま | 日本武尊の伝説に由来する古い呼称として伝わる |
| 明治 | 嬬恋村 | 1889年(明治22年)に村制施行・合併により成立 |
地名の特徴
嬬恋村は吾妻郡に属し、郡名の「吾妻」とも同じ伝承圏にあります。
村名の「嬬」は「妻」とほぼ同義とされ、伝説由来の地名としては珍しく、情緒のある表記が特徴です。
また、村は高原野菜、とくにキャベツの産地として知られ、浅間山や四阿山などの山々に囲まれた地形とあわせて、地名の印象を強く残しています。