語源
笠松町の地名は、かつての地名「傘町(かさまち)」を改めたものとされています。1662年(寛文2年)、美濃郡代の陣屋を傘町へ移した際に、地名を「笠松」に改名したという説があり、1669年とする説も伝わります。
地名の由来そのものは、旧称からの改称に基づくもので、周辺の地形や自然物を直接示すというより、陣屋移転に伴う行政上の改称として理解されます。木曽川沿いの港町として岐阜と名古屋を結ぶ岐阜街道の要地でもあり、町の歴史的な中心地として発展しました。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸 | 傘町 | 旧称。陣屋移転前の地名とされる |
| 江戸 | 笠松 | 1662年(または1669年)ごろに改称されたと伝わる |
| 明治 | 笠松村・笠松町 | 1889年に町制施行 |
地名の特徴
笠松町は、木曽川の水運と街道交通の結節点として栄えた町です。江戸時代には幕府直轄地として笠松陣屋が置かれ、のちに笠松県の県庁、明治初期には岐阜県庁も置かれました。
同じく旧地名から改称された例としては、行政機能の移転や地域の中心化に合わせて地名が整えられた地名が各地に見られます。笠松町の場合も、地名の成立が地域の政治・交通の変化と深く結びついている点が特徴です。