語源
土岐の地名は、古代の郡名以来使われてきたとされますが、由来ははっきりしていません。中日新聞Webによると、地名由来の考え方としては、切り立った断崖や急斜面を意味する地形語「とち」と語源を同じくするという説が紹介されています。
また、鳥のトキが群れていたという説や、キキョウの古名に関わる説もありますが、いずれも決定的な根拠は確認されていません。現在の「土岐」という表記は、8世紀の諸国郡郷名著好字令以後に定着したと考えられます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 奈良 | 礪杵郡・刀支評 | 『日本書紀』や木簡に見える古い表記とされる |
| 平安 | 土岐郡 | 漢字表記が整い、郡名として定着 |
| 昭和 | 土岐市 | 1955年の新設合併で市制施行 |
地名の特徴
土岐の名は、土岐川流域を中心とする広い歴史地名として受け継がれてきました。現在の土岐市だけでなく、瑞浪市土岐町や土岐川など周辺の地名にも残っており、東濃地方の古代地名の連続性を示す例といえます。
由来が一つに定まらない点も特徴で、地形説をはじめ複数の伝承が重なっていることから、古い地名が後世にさまざまに解釈されてきたことがうかがえます。
特産・名物
土岐市は、「陶磁器生産量日本一の町」として知られる、美濃焼をはじめとする豊かな文化資源に恵まれています。千年以上の歴史を持つ焼き物の技術と、地域独自の食文化が融合したのが魅力です。
【主要特産品】
- 美濃焼(陶磁器) 日本六古窯の一つである美濃焼は、土岐市の最も代表的な特産品です。織部や志野といった桃山陶の伝統を受け継ぎながらも、現代のライフスタイルに合わせた食器から一点物まで幅広く制作されています。日常使いできる実用的な器から、作家による芸術性の高い作品まで、「美濃焼」という形で土岐市の文化を支えています。
- テリかつ丼(ソウルフード) ご飯の上にキャベツの千切りとサクサクのとんかつを乗せ、照りのある甘酸っぱいソースをかけたのが特徴的な郷土料理です。これは土岐市独自の食文化として根付いており、「土岐でかつ丼といえばこれ」と言われるソウルフードとなっています。
- 和菓子・加工品 地域では、栗を使った「栗乃伴」や、地元産の素材を活かしたお餅、味噌漬けなどの加工品が豊富です。また、地元の養蜂場などから採れる天然の蜂蜜も特産品として知られています。
土岐市は、美濃焼という歴史的な工芸品に加え、テリかつ丼のような独自の食文化や、フルーツ、米粉を使った多様な加工品まで、幅広い商品が魅力です。これらの地元の味や工芸品は、ふるさと納税の返礼品としても豊富にラインナップされており、土岐市の豊かな恵みを自宅で楽しむことができます。