語源
土岐の地名は、古代の郡名以来使われてきたとされますが、由来ははっきりしていません。中日新聞Webによると、地名由来の考え方としては、切り立った断崖や急斜面を意味する地形語「とち」と語源を同じくするという説が紹介されています。
また、鳥のトキが群れていたという説や、キキョウの古名に関わる説もありますが、いずれも決定的な根拠は確認されていません。現在の「土岐」という表記は、8世紀の諸国郡郷名著好字令以後に定着したと考えられます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 奈良 | 礪杵郡・刀支評 | 『日本書紀』や木簡に見える古い表記とされる |
| 平安 | 土岐郡 | 漢字表記が整い、郡名として定着 |
| 昭和 | 土岐市 | 1955年の新設合併で市制施行 |
地名の特徴
土岐の名は、土岐川流域を中心とする広い歴史地名として受け継がれてきました。現在の土岐市だけでなく、瑞浪市土岐町や土岐川など周辺の地名にも残っており、東濃地方の古代地名の連続性を示す例といえます。
由来が一つに定まらない点も特徴で、地形説をはじめ複数の伝承が重なっていることから、古い地名が後世にさまざまに解釈されてきたことがうかがえます。