語源
桑折町(桑折)の地名は、奈良・平安時代の東山道に駅家(うまや)が置かれ、郡家(ぐうけ)・郡衙(ぐんが)があった場所に由来するとされています。町内の大字「上郡」「下郡」の地名からも、古代の「コホリ」が語源であることがうかがえるとされます。
また、別説として、伊達氏入部後に諏訪神社の神託によって養蚕を奨励し、「桑島」から「桑折」に改められたという伝承も伝わっています。ただし、町の由来説明としては、古代の郡家・郡衙に結びつく説が有力です。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 奈良・平安 | コホリ | 東山道の駅家・郡家が置かれたとされる |
| 中世 | 桑折 | 伊達氏の入部後に地名が定着 |
| 近世以降 | 桑折町 | 町域の中心地名として継承 |
地名の特徴
桑折町は、仙台藩伊達氏発祥の地として知られ、古代交通路である東山道や郡制の痕跡を伝える地名です。周辺には「郡」を含む地名が残り、古代の行政・交通の要地だったことを示しています。
同じく古代の郡家・郡衙に由来すると考えられる地名は、東北地方の各地に見られますが、桑折はその中でも「こおり」という読みが地名の古層をよく残す例といえます。
特産・名物
桑折町最大の特産品であり、町の代名詞とも言えるのが「桃」です。広大な桃畑で栽培される桃は、その品種の多様性と高い品質から、「献上桃の郷」として知られています。
【代表的なブランド桃】
- あかつき: 全国に誇る福島を代表する品種であり、「献上桃の郷」の商標登録もされています。肉質が緻密で果汁が多く、強い甘みが特徴です。長年にわたり皇室へ献上されるなど、歴史的背景を持つ逸品です。
- 川中島白桃: あかつきに次ぐ人気の品種の一つで、「晩生桃」の代表格です。強い甘みとほのかな甘酸っぱさがバランスよく感じられ、果肉が硬めなため日持ちが良いのが魅力です。
- なつおとめ: 農研機構によって育成された品種で、甘みが強く香り豊かでありながら、酸味が少ないのが特徴です。豊富な果汁をたっぷり含んでいます。
- さくら白桃: 「川中島白桃」と「千曲」の交配種であり、肉質が緻密で糖度が高いのが特徴です。カリッとした歯触りが感じられる硬めの食感が日持ちしやすく、贈答品としても人気があります。
【その他の特産品】
- 桃ふく: 桑折町の桃の風味を活かした生菓子です。桃の果肉と甘さを抑えた白あん、そして優しい味わいの生クリームが織りなす和洋折衷のお菓子として親しまれています。
これらのブランド桃は、旬の時期だけでなく、加工品やスイーツとしても一年を通して楽しむことができます。桑折町の豊かな自然環境と農家の方々の技術によって育まれた「献上桃の郷」の恵みは、ふるさと納税の返礼品としても非常に人気が高く、様々な品種から選んでお取り寄せが可能です。