語源
上島町(上島ちょう)の「かみじま」は、古くからこの地域一帯で用いられてきた名称です。由来にはいくつかの説があり、ひとつは藩政期に伊予松山藩が三津が浜を境として、それより上の地域を「上島」、下を「下島」と呼んだことに結びつくとする説です。
また、中世に大山祇神社の寺社領であった「三島七島(上島七島)」の一つである「上島」に由来するという説もあります。現在の上島町は上島諸島と魚島群島から成りますが、町名はこうした歴史的な島嶼呼称を受け継いだものと考えられます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 中世 | 上島 | 三島七島(上島七島)の一つとしての呼称とされる |
| 江戸 | 上島 | 松山藩で「上」「下」の区分に用いられたとする説がある |
| 平成 | 上島町 | 2004年10月1日に町制施行・合併により成立 |
地名の特徴
上島町の地名は、瀬戸内海の島々に広がる歴史的な地域名をそのまま行政地名に取り入れた点に特徴があります。周辺には「しまなみ海道」沿いの島々や、広島県側の因島など海上交通で結びついた地域が多く、島の呼称が生活圏や交易圏と密接に関わってきました。
同じく瀬戸内海の島嶼部では、古い地域名や藩政期の呼称がそのまま町名・地区名として残る例が見られます。上島町もそうした歴史的地名の継承例の一つです。