語源
「松山」の地名は、慶長8年(1603年)に加藤嘉明が伊予の城を現在の松山城山(勝山)へと移した際に「松山城」と命名したことに由来する。それ以前の城山は「勝山(かつおか)」と呼ばれていた。
命名の理由については複数の説がある。最も広く知られるのは瑞祥地名説で、長寿・繁栄の象徴である松の木にちなみ、縁起の良い「松」の字を冠したというものである。また、勝山にあった松の木の様子から命名したとする説や、徳川家康の姓に由来する「松」を取ったとする説もある。
歴史的変遷
| 時代 | 記録・出来事 |
|---|---|
| 安土桃山 | 加藤嘉明が伊予に入封、当初は道後(湯築城)を拠点とする |
| 1603年 | 加藤嘉明が勝山へ移城し「松山城」「松山」と命名 |
| 1627年 | 松山城の工事が完成 |
| 1635年 | 松平定行が松山城主となり、松平氏による支配が始まる |
| 1871年 | 廃藩置県で松山県が成立(後に愛媛県に統合) |
| 1889年 | 市制施行により松山市が誕生(全国39番目の市) |
地名の特徴
「松山」という地名は全国各地に見られる(会津若松・松代など)が、いずれも「松」という縁起の良い植物を地名に冠した瑞祥地名の系譜に属する。俳人・正岡子規や夏目漱石の小説『坊っちゃん』の舞台としても知られ、現在は愛媛県の県庁所在地として四国最大の都市となっている。