語源
山武市の市名は、旧来の山武郡に由来する合成地名です。山武郡は、明治30年に山辺郡と武射郡が合併して発足した際に採用された名称で、両郡名の一字ずつを取って作られました。
市名の読みは「さんむし」で、旧郡名の読み「さんむ」を受け継いでいます。資料によれば、山武郡の正式な読みは当初「さんむぐん」でしたが、山武町の読みが「さんぶまち」であったことなどから、後に「さんぶぐん」の読みも広く用いられるようになったとされています。市名そのものは、こうした歴史的な読みの継承の上に成立したものです。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 明治 | 山武郡 | 山辺郡と武射郡の合併で成立した合成地名 |
| 昭和 | 山武町・山武郡 | 「さんぶ」「さんむ」の読みが併存・混同 |
| 平成 | 山武市 | 2006年、4町村合併により市制施行 |
地名の特徴
山武市の「山武」は、自然地形を直接表すというより、旧郡名を引き継いだ行政地名です。千葉県内では、旧郡名を市名に転用した例として位置づけられ、地域の歴史的連続性を示す名称になっています。
また、同じ「山武」を含む山武郡・山武町・山武市の間で読みが揺れたことは、この地名の特徴のひとつです。現在の市名は「さんむし」と読み、旧来の呼称を尊重した形で定着しています。