語源
富里市の市名は、明治22年の町村制施行で日吉倉・久能・大和・根木名・七栄・新橋・中沢・新中沢・立沢・立沢新田・高野・高松・十倉の13か村が合併してできたことに由来します。
この「十三の里」をもとに、里を「むら」の意味としてとらえ、「富里村」と名づけられました。つまり、開墾によって成立した13の集落をたたえる美称としての地名です。
また、市内の個別地名にも開墾順序に由来するものがあります。たとえば七栄は七番目に開墾されたことから、十倉は十番目に開墾されたことから名づけられたとされています。
このように富里の地名は、明治期の開拓史と強く結びついています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 明治 | 富里村 | 13か村の合併により成立。「十三の里」に由来 |
| 昭和 | 富里町 | 町制施行後の呼称 |
| 平成 | 富里市 | 市制施行後の現行名称 |
地名の特徴
富里市の地名は、開墾の順番をそのまま反映したものが多いのが特徴です。七栄、十倉のほか、周辺には初富・二和・三咲・豊四季・五香・六実・八街・九美上・十余一・十余二・十余三など、同じく開墾順序を示す地名が各地に見られます。
また、七栄のように、もともと野馬牧場や土手、木戸、捕込など牧に関する地名が残る地域もあり、近世以前の牧場文化と明治の開拓地名が重なっている点も富里の地名の大きな特徴です。
特産・名物
富里市は、豊かな自然環境と農業の歴史に支えられ、全国有数の生産量を誇る農産物や、独自の加工品が数多くの特産品として知られています。
- 富里スイカ: 全国トップクラスの生産量を誇り、千葉県内でも特に高い人気を誇るのが「富里スイカ」です。毎年収穫期を迎えるこのスイカは、黒皮や通常の品種など、多様な種類があり、季節ごとの味の違いを楽しむことができます。
- 鯨肉ベーコン: 海に面していない内陸地でありながら、独自の製法で鯨の旨味を最大限に引き出した「鯨肉ベーコン」が特産品です。創業以来培われた技術と、日本の食文化を守り継承するという強いこだわりが込められています。
- 富里産の農産物: 全国トップクラスの生産量を誇る「にんじん」をはじめ、豊かな大地で育った新鮮な野菜や果物が豊富です。また、「房総ポーク」を使用したハムやウインナーなど、地元畜産品も安定した人気を誇ります。
- 季節のハチミツ: 6月~7月に収穫される「夏はちみつ」や、春の花から集められた非加熱の「春はちみつ」など、季節ごとに採れる自然の恵みが特産品として楽しめます。
これらの富里市の新鮮な農産物や加工品は、ふるさと納税の返礼品としても幅広く提供されており、地域の豊かな食文化を自宅で味わうことができます。