語源
緑区の区名は、名古屋市の公式サイトによると、この地域が「緑豊かな丘陵地帯」であり、住宅地として注目されていたことなどを理由に決定されました。つまり、自然環境のイメージをそのまま生かした瑞祥的な命名といえます。
また、別の由来説として、松尾芭蕉が鳴海で詠んだ「初秋や海も青田の一みどり」という句の「一みどり」にちなむという話も伝えられています。こちらは区名の成立に文学的な背景を重ねる説です。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 昭和 | 緑区 | 1963年に鳴海町が名古屋市へ編入され、14番目の行政区として誕生。翌1964年に有松町・大高町も編入。 |
地名の特徴
緑区は、名古屋市の行政区名の中でも自然を強く感じさせる名称です。区内には大高緑地などの公園や緑地が多く、区名の印象と実際の景観がよく一致しています。
また、鳴海・有松・大高といった旧町の歴史も色濃く残り、旧東海道の町並みや有松・鳴海絞など、伝統文化と新しい住宅地が共存する地域として知られています。
特産・名物
緑区を代表する伝統工芸が有松・鳴海絞りです。慶長13年(1608年)に有松の町が東海道の間の宿として成立して以来、独自の絞り染め技法が発展し、尾張藩の保護のもとで全国的な名産品となりました。1975年(昭和50年)には愛知県初の国の伝統的工芸品に指定されています。有松の町並みには絞り染めの問屋建築が残り、現在も多彩な絞り技法による着物・手ぬぐい・スカーフなどが制作・販売されています。
また、旧東海道の宿場町「鳴海宿」(東海道40番目の宿場)の面影を伝える史跡も残り、松尾芭蕉が「初秋や海も青田の一みどり」と詠んだ土地としても知られています。区内の桶狭間古戦場は、1560年の桶狭間の戦いゆかりの地として歴史ファンが訪れます。
名古屋市のふるさと納税返礼品では、有松絞りを使った和小物や名古屋コーチン・味噌カツなど名古屋めし関連品が人気を集めています。