語源
昭和区の区名は、1937年(昭和12年)に元号の「昭和」から採られました。旧御器所村のなかで、御器所地区と広路地区の住民のあいだに区名をめぐる対立があり、御器所地区が提案した「御器所区」に広路地区が強く反発したため、両者の中間に立つ中立的な名称として「昭和区」が選ばれたとされています。
なお、区名の由来そのものは元号に基づくものですが、背景には旧村域内の地域対立という歴史的事情がありました。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 鎌倉 | 御器所 | 御器所の地名は鎌倉時代にはすでに見られるとされる |
| 昭和 | 昭和区 | 1937年に区名として成立。元号から採用された中立名 |
地名の特徴
昭和区は、名古屋市の行政区名のなかでも、元号をそのまま用いた比較的新しい名称です。一方で、区内の御器所は古い地名で、神事に用いる土器を調進したことから「御器所」と呼ばれたという説が伝えられています。
同じく名古屋市内では、地域の歴史地名を区名に反映した例も多いなか、昭和区は対立調整の結果として中立的な名称が採用された点に特徴があります。
特産・名物
昭和区は名古屋大学・名古屋工業大学などが立地する学術・学生街エリアであり、大学周辺には学生向けの個性的な飲食店が集まる。味噌煮込みうどん・味噌カツ・きしめんといった名古屋めしの名店も区内に点在し、地域住民や学生に親しまれている。
区名の由来となった御器所(ごきそ)の地名は鎌倉時代から続く歴史を持ち、神事用の土器(御器)を調進した地とされる。こうした歴史ある地域性のなかで、現代は大学文化と地元飲食文化が共存するエリアとして発展している。名古屋の喫茶モーニング文化も昭和区の喫茶店に根付いており、朝から活気あふれる商店・喫茶が区内各地に見られる。