語源
中村区の「中村」は、古代の地名である中村郷に由来すると考えられています。一般には「中心となる村」という意味の地名とされ、地域の中心的な集落を表したものとみられます。
コトバンク所収の『日本歴史地名大系』では、尾張国の中村郷が現代の名古屋市中村区一帯に比定される旨が示されており、地名の継承関係がうかがえます。のちに明治期の中村町、さらに名古屋市の区制施行によって中村区の名称として定着しました。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 古代 | 中村郷 | 尾張国の郷名として見える |
| 明治 | 中村町 | 町名・自治体名として継承 |
| 昭和 | 中村区 | 名古屋市の行政区として成立 |
地名の特徴
「中村」は全国各地に見られる比較的一般的な地名で、地形や方位というよりも、集落の位置や性格を表す「中心の村」という意味合いで用いられることが多い名称です。
名古屋市中村区の場合は、名古屋駅を含む都市中心部の一角を占める一方、地名としては古代以来の継承を感じさせる点が特徴です。
特産・名物
中村区は豊臣秀吉生誕の地として知られ、区内の中村公園周辺には豊国神社など秀吉ゆかりのスポットが集まる。秀吉の馬印「千成瓢箪」にちなんだ銘菓**「千なり」(瓢箪形の焼き印が押されたどら焼き風の和菓子)は名古屋の代表的な土産品として長く愛されてきた。また、秀吉生誕の地を発信する「秀吉のごほうび」**シリーズ(生くりーむぱん・フィナンシェ・ドリップコーヒー等)が名古屋市のふるさと納税返礼品としても提供されている。
名古屋駅に近接する区の特性から、名古屋めし全般が楽しめる飲食店が充実するほか、駅前の問屋街が都心部にあることも商業的な特色のひとつである。