語源
「沖縄」の語源には複数の説がある。
最古の記録は753年(天平勝宝5年)の遣唐使の記録で、「阿児奈波島(アコナハ島)」と記されており、これが「沖縄」の原型とされる。琉球語では沖縄を「ウチナー(Uchinaa)」と称し、この自称が「沖縄」の音写に対応するという見解もある。
「沖(おき)」は海を意味し、「なわ(縄)」は漁場・縄張りを意味するとする漁場説が有力な一つで、「沖の漁場」が地名になったとする。また、尚円王の時代に泊村の漁師が那覇付近の川岸に仕掛けた縄(置縄)が地名「浮縄御嶽」になり、それが島名に転じたという置縄説もある。
県名確定の経緯
沖縄は律令制の及ばない地域であったため、通常の意味での令制国は存在しない。前近代は独立王朝「琉球王国」(15世紀初頭〜1879年)として存続した。1872年(明治5年)に「琉球藩」に編入されたのが日本の行政単位としての最初である。
1879年(明治12年)3月27日、内務大書記官・松田道之が警官160名・熊本鎮台分遣隊400名を率いて首里城に乗り込み、琉球藩廃止・沖縄県設置を宣告した(いわゆる「琉球処分」)。同年4月4日に「琉球藩ヲ廃シ沖縄縣ヲ置ク」が全国に布告され、約450年続いた琉球王国は終焉し、沖縄県が設置された。
歴史的変遷
| 時代 | 区分・名称 | 備考 |
|---|---|---|
| 15世紀初頭〜1879 | 琉球王国 | 独立王朝として存続 |
| 明治5年(1872) | 琉球藩 | 日本の行政単位として初編入 |
| 明治12年(1879) | 沖縄県設置 | 琉球処分により設置。廃藩置県とは別 |
| 昭和20年(1945) | 米軍統治下へ | 第二次世界大戦後、アメリカの施政権下に |
| 昭和47年(1972) | 本土復帰 | 日本に返還され、再び沖縄県となる |
地名の特徴
沖縄県は廃藩置県ではなく「琉球処分」によって設置された唯一の県である。県設置の際、明治政府内では「琉球県」も検討されたが、他の府県が旧国名などの広域地名を用いないという原則に倣い、「沖縄」という和名が採用されたとされる。第二次世界大戦後はアメリカの施政権下に置かれ、1972年の本土復帰まで日本の都道府県から外れていた歴史をもつ。