語源
「岡山」という地名は、現在の岡山城(別名・烏城)が建つ小高い丘(岡)に由来する。「岡」とは周囲より一段高くなった丘状の地形を指し、「岡山」はそのような「丘のある山地」あるいは「岡(丘)」そのものを指した地形的地名である。
戦国時代、宇喜多氏がこの丘に築城した際に「岡山城」と称し、城下町が「岡山」と呼ばれるようになった。古代には「吉備国」として栄えた地であるが、近世の城下町形成を経て「岡山」の地名が定着した。
県名確定の経緯
1871年(明治4年)の廃藩置県で旧岡山藩の領地に岡山県が設置された。備前・備中・美作の旧令制国域を統合する形で現在の岡山県域が確定し、県名は藩庁所在地の岡山城下(現・岡山市)の地名を引き継いでいる。
歴史的変遷
| 時代 | 区分・名称 | 備考 |
|---|---|---|
| 律令期 | 備前国・備中国・美作国 | 古代吉備国を分割した令制国 |
| 安土桃山 | 岡山城築城 | 宇喜多直家・秀家が築城し城下町形成 |
| 江戸 | 岡山藩 | 池田氏が藩主 |
| 明治4年(1871) | 岡山県 | 廃藩置県で設置、現在に至る |
地名の特徴
「岡山」は丘(岡)という地形に直接由来するシンプルな地名であり、城下町の発展とともに地域全体の名称として定着した。古代には「吉備国」と呼ばれ、大和朝廷と並ぶ勢力をもつほどの先進地域であった。現在も晴れの日が多い温暖な気候と豊かな農業生産で知られ、桃・マスカットなどの果物産地としても有名である。