語源
広川町の町名は、旧三か町村である広町・南広村・津木村を流れて海に注ぐ、当地最大の河川「広川」の名称を採ったものです。町の公式案内でも、町名の由来はこの広川にあると説明されています。
また、広川町域は古くは「広庄」と呼ばれ、古代末期から中世初期にかけて熊野路往還の地として賑わったとされます。地名としての「広」は、少なくとも『広川町誌』に見える比呂荘の表記から、中世にはすでに用いられていたことがうかがえます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 中世 | 広庄・比呂荘 | 熊野路往還の地として栄えた地域名。 |
| 昭和 | 広川町 | 昭和30年4月1日、広町・南広村・津木村の合併で発足。 |
地名の特徴
広川町は、町名の由来となった広川が町中央を流れ、紀伊水道へ注ぐ水系の町です。地名が川名に由来する点は、地域の地理的特徴をそのまま反映したものといえます。
一方で、歴史的には「広庄」として熊野詣や熊野路往還と深く結びつき、交通・信仰・流通の要地でもありました。さらに、安政の大津波と濱口梧陵の防災事績でも知られ、自然条件と人々の暮らしが地名の記憶に重なっている地域です。